1945

1945 – 1960

さらに自由な女性のためのスタイル

戦後、宝飾店にはファンタジーの風が吹き抜けます。ボリューム感のあるジュエリーが流行し、渦巻き模様やヴォリュートが自由に使用されるようになります。イエローやピンクといった様々なカラーのゴールドがネックレス、イヤリング、指輪に採用され、滑らかな表面だけでなく生地を模倣したように細かい彫りが施されたもの、より合わせた糸のように加工されたものや平らなリボンなどが姿を現します。スタイル面では、アール・デコの制約が姿を消し、さらに形やモチーフだけでなく、身に着ける人々のエスプリまでもが自由に表現されるようになります。ブローチが引き続き中心的な存在であったとしても、宝飾店のモチーフが施された指輪と腕時計の用途は非常に明確な形で強調されるようになったのです。さらに活発になった女性のライフスタイルが、これらの進化を生み出したのでした。以降、女性はフランス経済や政治に関与するようになります。1944年、女性が選挙権を獲得します。これは、新しい社会を象徴するシンボルだといえるでしょう。

1946年以降、メゾンはヴァンドーム広場20番地に拠点を移し、ブシュロン、ショーメ、ヴァン クリーフ&アーペルといった有名店と肩を並べるようになります。 大きな変化は、大きな窓を道に面して設置したことです。ラグジュアリーな世界の門戸を開き、アクセスしやすくすることは、10年前には考えられなかった民主化の兆しでした。 それまでよりも多くの女性が、自分自身でジュエリーを買うようになったのです。1955年、新しい「ブティック」でシリーズのジュエリーの販売が開始され、ブランドの歴史的価値や細部までのこだわり、個性、品質と創造性にこだわる顧客を惹きつけます。ブランドの認知度の進化は、時間の経過においてみられるジュエリーの一貫性にも表れています。

プレジール・ド・フランス、アール・エ・ラ・モード、オフィシエルそしてヴォーグといった雑誌は、引き続きモーブッサンのイメージを伝える手助けをする役割を担います。この年代は、生きる喜びから生まれた豊かな創造力を背景に、ラグジュアリーというアイディアが復活した時代です。ダイヤモンドと色とりどりな貴石を豊富に使うことで、装飾の豊かさが強調されました。

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